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保育園を取巻く問題入園説明会を父母連主催で開催 ( 2011年11月6日 開催済み )

入園説明会を父母連主催で開催します ~ これから練馬の公立保育園の入園を考えている方へ ~

※下記は、2011年11月6日に開催済みの情報です。
開催の経緯などをご確認いただくために掲載しております。

来年度の入園申請の受付がはじまりました。

厳しい保育環境のなかで入園希望のお父さんお母さんは、
必死の思いでこの時期を迎えている方もいらっしゃるかと思います。

そのような保護者の方々の思いに応え、父母連は「先輩」として少しでも力になればと、
約20年前に保育士の先生方、また練馬区の協力も得て「入園説明会」を始め、
毎年開催してきました。

そして、途中からは練馬区からの申し出により区が主催する形に変更し、
父母連から説明員を出すなどで協力するという形で昨年まで開催されてきました。

その主な内容は、参加者全員の前で、保育課、保育士、保護者が
それぞれ保育園の概要や生活の様子を紹介し、その後に質疑応答するというものでした。

ところが先日、保育課から
「今年は、説明会をやめて、< 個別相談会 > を行う」
と一方的に通告してきました。

父母連はこれまで共同して開催してきた経緯や
参加者全体での説明会の必要性などを訴えて、
例年通り開催するよう現在も要請を続けているところです。

しかし、申し込み時期に入り早急に対応が求められるため、
やむを得ず暫定的に、父母連主催で入園説明会を開催することにしました。

入園説明会のご案内

[ 日時 ]

11月6日 ( 日 ) 14:00 ~ 15:30

[ 場所 ]

練馬区職員研修所 ( 練馬駅南へ徒歩5分 [ 地図 ] )

[ 参加条件 ]

特にありません。 どなたでも参加できます ( 無料 )

お子さま同伴でも説明が聞けます。 ※ 預かり保育は締め切りました

[ 内容 ]

下記のような疑問に先輩パパ・ママ、現役保育士がお答えします。

保育園ってどんなところ?

委託園ってどうなの?

うちの子アレルギー持ってるけどだいじょうぶ?

待機児がすごく多いと聞くけど入れる?

仕事復帰と入園時期どう考える?

申し込みの「コツ」

詳しい内容が決まりましたら、随時 お知らせブログ にて紹介します。

[ お子さまの同伴について ]

お子さま同伴でも説明が聞けます。

ベビーカーごと会場に入れます。

授乳スペースがあります。

※ 印刷用に便利な チラシ ( PDF ) もございます。 合わせてご確認ください。

入園説明会の歴史的経緯と意義

よりよい保育にしていくためには、
保育課、保育士、保護者の力が相互にかみ合って発展していく必要があります。

以下、都留文科大学の中西啓之さんの著書
『これからの保育園と保育行政のはなし』 ( 草土文化、1991年 )
に出てくる、練馬父母連、練馬保問協、そして区が共催するようになった入園説明会の
経緯と意義が書かれている部分を紹介します。

保育所の存在を住民に知らせる

保育の入所の枠の拡大と同時に、保育所の存在や内容を広く住民の間に知らせていくこと、
入所の手続きが住民にとってわかりやすく、かつ住民のいろいろな希望が受け入れられる
ということも重要なことです。

その点では、たとえば保育所の入所についての案内を住民に知らせていくとか、
あるいは地域の住民に親しまれる保育所にしていく活動も大切です。

東京の練馬区では、練馬区保育問題協議会 ( 保問協 ) が、保育園の存在を広く住民に知らせ、
保育を必要としている人たちができるだけ多く入園できるよう、
父母と区当局が共同で保育園の入所説明会を行うというユニークなとりくみを行っています。

この活動は一九八九年の全国保育団体合同研究集会の分科会でも報告されました。

練馬区では、一九七〇年代の終りごろから、公立保育園父母会連合会が独自に
保育運動の一環として二年ほど続けて入所の説明会を行いました。

その後これを保問協が受けつぎ、五年連続して行った時期があります。

このときは区民が参加しやすいように、区内二ヵ所で説明会を行いました。

保問協が主催して行っていたときは、
保問協の役員と福祉事務所の所長、係長など三~四人の職員が共同で行いました。

しかし、そのころは本庁の保育課の職員が参加していなかったので、
保育内容や保育条件などの質問に責任をもって答えることができなかったということもあり、
保問協の働きかけによって、一九八五年から区の主催で行われることになりました。

住民運動が要求して区に行わせたという経過もあって、
この説明会のやり方にはいろいろな特徴があります。

第一に事前の宣伝です。

保育園に子どもを入所させている父母に対しては父母の会を通じてビラで宣伝しますが、
問題は保育園に入所させていない人たちにどうやって知らせていくかということです。

そこでまず宣伝のチラシをつくり、
「知り合いの人に渡して下さい」といって口こみで父母が知っている人に知らせます。

こうした口こみの運動というのは、意外に大きな力になるものです。

 つぎに練馬区報『区民のひろば』欄には保問協が投稿し、
広く区民に知らせるという二段構えの宣伝を行います。

区の主催になってからは、保育園児募集の「お知らせ」の中に、
説明会の日程も合わせて載せられるようになりました。

 開催時期は、最近は、毎年十二月上旬ごろに行われています。

参加者数は保問協主催のときには一ヶ所三〇人程だったのが、区主催になってからは、
区報の宣伝効果もあり五〇人から八〇人、あるいは百人ぐらいに増えました。

このように住民運動のイニシャティブによって、
自治体当局に行わせていくと大きな力になる場合があります。

住民運動が自治体に働きかけていくということの重要さを示している一つの実例です。

ユニークな練馬区の入所説明会

説明会それ自体の運営もいろいろな工夫がされています。

まず保育室が準備されています。

事前に何名くるかわからないので、保母さんの手配などで苦労をしましたが、
区の主催になってからは、区の方でその体制をとってくれるようになりました。

運営の司会は保問協の役員が行い、保育運動がイニシャティブをとって行います。

区職労保育園分会もこの説明会には参加します。

区の主催になるまえは、福祉事務所の職員から、入園の申込方法、必要な書類、
入園決定までのスケジュール、入園の基準、手順、担当ケースワーカの役割、
保育料などについての説明が行われ、質疑がなされるという形ですすめられていました。

区主催になってからは、こうした事項に加えて、保育園の園長から子どもの保育園での生活、
保育の内容などについての説明もなされるようになり、
父母にとっては具体的に保育園の中の子どもについて、理解が深まり好評だということです。

会場には、子どもの保育園での生活の写真が説明入りで模造紙三枚程度で展示されたり、
あるいは保育園の所在地を記した地図も掲示されます。

質問はいろいろ出されます。

たとえばどの保育園に申し込めばよいのか、
第一希望と第二希望とある場合、どちらが入りやすいのか、
区外の住民も入れるのか、産休明け、育児休業明けの時期と申し込み時期との関係、
転園とその方法、双子の同一園への入所希望、月齢の数え方と四月一日入園の関係、
どうすれば入りやすいのかなど具体的に質問が出されます。

質問の中には、多様な保育の要求がふくまれており、
保育運動をすすめる側としてもいろいろと参考になります。

答える場合、区当局と住民団体とでは考え方が異なる場合もありますので、
そうした場合は、双方が発言するようにしています。

説明会自体が保育運動の場となっており、最後に集まった人たち自身が保育運動に参加して
よりよい保育をつくり出していこうという保問協の訴えがされて終わります。

よりよい保育にしていくためには、父母の力と保育者の力と、
そして自治体当局の力が相互にかみ合って発展していかなければなりません。

練馬区の説明会は、それ自体がそのような運動としてとりくまれているところに
ユニークさがあらわれています。

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