平和台保育園 民間委託の事例
練馬区は、平和台保育園を「( 株 ) 小学館集英社プロダクション」に委託。
委託決定後、この事業体が委託運営する静岡県の青年の家で、
中学生の乗ったボートが転覆し、生徒が死亡する事件が発生。
委託に入る前に園長が交替。
委託も年度途中はしないとする約束に反し、6月から委託準備期間に入った。
父母連は、2010年、平和台保育園の委託事業者決定について、
区議会に委託とりやめを求める陳情書を提出。
2010年3月24日段階で、2305名の署名を区議会に提出しました。
また、3月24日付けで、「抗議文」を練馬区長宛に提出しました。
- 抗議文
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平和台保育園の運営を小学館アカデミーに委託する決定に抗議し撤回を求める。
- 理由
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1.今後の平和台保育園と信頼関係を構築していかなければならない園長候補者の
評価項目「候補者の対応能力」で、選定委員の評価がばらついたという事実は、
保育園運営に大きく関わる問題である。そのことで8割以上の保護者が不安となり、
選定委員会の決定を白紙撤回してほしいと求めているさなか、
3月4日に事業者の紹介を含めた説明会 ( 3月14日 ) の開催案内を配布したことは、
初めて区と保護者の信頼関係がないまま委託が決定されたことになり、
大変強い危惧を感じる。また、区が7月3日付で当会へお答えになった回答文書6に記載されている事項
「区立保育園の委託計画については、全体説明会を開催した上で、
個々の委託対象園の皆様と話し合いを行い、ご理解をえて進めてまいりました。」と、公に称する過去の委託園保護者との関係からは著しく逸脱している。
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2.選定委員会における事業者の総評価が7割を割っており、過去最低である。
委託の大前提である、区立保育園と同様の質の保育を保障する能力に疑問がある。
また、事業者、園長候補者と保護者の信頼関係がマイナスからスタートすることを
議会にて区が認めているにもかかわらず、園長候補者及び事業者に、
保護者の不安を払拭させる措置をとる提案をしたことは区の対応として無責任極まりない。 -
3.陳情第236号「平和台保育園の民間委託事業者決定について」3月8日の区議会で
陳情審議が行なわれる前週3月4日に事業者決定事項を保護者に通知したことは、
議会軽視であり、極めて不可解な手続きである。また、議会において「14日に説明会を開催するのがギリギリのところと判断して決定し、
保護者に説明会開催の案内を配布した」と児童青少年部長が答弁しておきながら、
同月12日に、急遽保護者に区の都合で説明会を開催できなくなったと
保護者に伝えたことは、議会発言の軽率さで済む話でなく、
民主主義の根本的ルールに反する問題であると重く受け止めている。また当事者である平和台保育園保護者へは、
一連の園長候補者変更や事業者の起こした過失事故の件から、
ますます混乱と不安を増大させておきながら、
その事態の収拾を図らぬまま事業者決定を下したことは、大変遺憾である。
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